スパイクリーの限定スウォッチ９８

お気に入りというものがあるけれど、好きなら毎日着けたくなる、もしかしてお気に入りだから大切に保管しておくかも知れない。僕はどちらかと言えばいつでも着けていたい。でも短期間で飽きる可能性は大きい。それも少し悔しいのでオトナになったからそういうことがないようにちょっとしまっておいて忘れた頃にまたなんとなく出してみる。やっぱり好きならまた数日の間楽しむことができるようになった。

それがこのスウォッチだ。このアクアクロノはなんともおおげさなスペシャルだ。これのせいでまた再燃してしまったのだという告白。これがなければ再燃していなかったのかと思うと何が縁で焼け木杭に火が付くのかわからないを実証。確かにここに至るまでの過程はあったにしても、このスウォッチをイーベイで見てしまったのは少しセンセーションナルだった。このときがスウォッチに再び手を出す瞬間だった。


スパイクリー spike lee（アメリカの映画監督で日本ではマルコムXでブレイクした。最近ではインサイドマンが２００６年に上映）のスペシャルだった。調べてみれば1998年スプリング/サマーの限定でスペシャルボックス入りだった。テーマのwakeup!はスパイクリーの思想そのもので彼のこのテーマは不滅のようだ。「人種差別」「異人種間の恋愛」「家庭内暴力」「麻薬の蔓延」「少年犯罪」「教育差別の問題」「宗教」「エイズ」「セックス」そして「黒人文化としての音楽」あまりに重いテーマで僕は頭が痛くなる。

ウェイクアップを強調したこのド・でかいアクアクロノのベゼルは大きく暗闇で光るグローインザダークだ。でもこのベゼルは上にかぶっているだけだから、少しの引っかかりではずれてしまうのが難点。ベルトも太くてじゃまになるほどにウェイクアップの文字が飛び出している。プリントが擦れてしまいそうで心配。それでもこのウェイクアップは大のお気に入りだ。もう１個持っていてもいいかも知れないと思っている。着けるため用と取っておく用だ。これだから困る...